非核化という空想 2013 4 28
時々、朝鮮半島の非核化という話を聞きますが、
これは、空想というか、妄想の類でしょう。
よく言っても、高校生の弁論大会のレベルです。
北朝鮮から見れば、非核化は、あり得ない話でしょう。
核ミサイルがあれば、韓国を滅ぼすことができる上に、
北京にも核ミサイルを打ち込むことができるので、
得意の脅迫外交、いや失礼、
「柔軟な外交」ができるというものでしょう。
世界は広いといっても、
さすがに中国にミサイルを打ち込む国は存在しないだろうと油断して、
北京には、日本のようなミサイル防衛システムはないでしょう。
中国からしてみれば、北朝鮮という存在は、
玄関に「狂犬」を飼うような感覚でしょうが、
狂犬である以上、飼い主にも噛み付くことがあるでしょう。
北朝鮮を核保有国と認めて、
その対策を考えるのが、政治家というものでしょう。
それとも、「見たいところは見て、見たくないところは見ない」という、
少女漫画の世界に逃げ込むのか。
世界は広い 2010 12 4
強気外交を繰り広げている中国も、
なぜか北朝鮮に対しては「弱腰」である。
日本人から見れば、
「どうして、中国は、北朝鮮に対して、いつも弱腰なのか」と、
不思議に思うでしょう。
さて、国際戦略コラム3823号(2010年11月27日)には、
このような記事がありました。
「北朝鮮は、北京にミサイルの一部照準を合わせているので、
中国としても北朝鮮の都合を聞く。
ミサイル防衛用の迎撃ミサイルを中国は持っていないために、
北朝鮮のミサイルを防げない」
もし、これが事実ならば、唖然とする話である。
世界は、広い。
しかし、中国を脅して、
石油や食料を奪おうと考える国は、北朝鮮しかない。
それにしても、こうした戦術は、唖然とするが、
意外にも有効な戦術かもしれません。
何しろ、中国は、
「ミサイル防衛用の迎撃ミサイルを持っていないために、
北朝鮮のミサイルを防げない」というならば、こうした戦術も可能でしょう。
やがて、長距離ミサイルを開発すれば、
アメリカも、北朝鮮の言いなりになるでしょう。
アメリカには、ミサイル防衛用の迎撃ミサイルはあるでしょうが、
こうしたシステムでは、完全に被弾を防ぐことはできません。
数十人の死傷者でも、アメリカ世論はパニックになるでしょう。